「Bonfire Data Analyst #1」に参加しました。
本日開催された「Bonfire Data Analyst #1」に参加しました。
- 全体を通した所感
- Yahoo!ショッピングにおける人を動かすためのスキルセット
- 内容
- 所感
- 営業から事業部長まで経験したおじさんがデータアナリストに必要なスキルセットを整理してみた
- 内容
- 所感
- メルカリのアナリストのスキルセット
- 内容
- 所感
- スキルのコモディティ化の波を乗り切るには?
- 内容
- 所感
全体を通した所感
- データ活用が進んだ企業でのデータアナリストに求められるスキルは、小難しいツールを使えるという機能面よりは、事業側のKPIにコミットする。または意思決定者に働きかけてアクションさせられるといった、ソフトスキルが重要性が強調されるようになってきているなと感じた。
Yahoo!ショッピングにおける人を動かすためのスキルセット
西村 純 (@jnishimu)さん ◆ ヤフー株式会社 / データアナリスト
内容
- 環境
- Yahoo!ショッピングのデータアナリスト5人。
- 分析用データベース:teradata/Hadoop, BIツール:R&A/MicroStrategy。
- 以前の課題
- データアナリスト側
- 担当者との距離が遠い。
- PMや企画側
- データアナリストは何をしてくれるのか?わかりにくい。
- 分析結果だけでなく、施策まで出して欲しい。
- データアナリスト側
- 改善後
- データアナリストが1PJ毎に担当。
- 改善後に必要なスキル
- 担当PJの成功のために分析する姿勢。
- 疑う:依頼された集計をこなすだけでなく、集計がPJにとって必要なのか問う。もっと最適な集計軸を模索する。
- 提案する:PJに入り込んで、目的に対して、必要な分析軸をデータアナリスト側から提案、さらに施策案も提案する。
- コミュニケーションの頻度を上げる:担当者とのやりとりを1回→5回/週、結果はすぐにフィードバック。
- まとめ
- SQL/BIツールなどのツールの使い方は勉強すれば身につく。PJを成功させるための分析をすることが重要。
- PJゴールをもとに考えて、依頼された分析・集計を疑う。むしろ、分析の提案、施策も提案する。
所感
- BIツールとしてMicroStrategyを使っているのは珍しい。
- 従来のデータアナリストは、ツールを使いこなして集計という高度なツールを使いこなして機能を提供するタイプが多かったように感じたが、最近のデータアナリストは企画側に近く、分析を軸に施策やPJと伴奏するという形が求められている。
営業から事業部長まで経験したおじさんがデータアナリストに必要なスキルセットを整理してみた
小川 晋一郎 (@ogawa4216)さん ◆ 株式会社Hakali / 代表取締役
www.slideshare.net
内容
- リクナビでレコメンド、応募予測に従事していた。
- かなり過去ではあるが、リクルートのデータ分析チームでは、企画から分析依頼がどんどん飛んできて、筋が悪いものも多く辛かった。
- データアナリストの辛い評価:営業は売上だけど、分析アウトプットをもって他人に動いてもらわないと成果が見えない。
- 上記を元に、心穏やかになるためのデータアナリストを考えた。
- まとめ
- データ分析(AI系ではない)はどんどんニーズは増えている。DWHはあるけど、どう使うか?分析するのか?が見えていない企業もある。
- コンサル稼業は単価をどう上げるべきか?労働集約、頭を使うので3件が限界。
所感
- データアナリストは、単純にツールを使いこなせるというよりは、コミュニケーションや共感力などソフトスキルが重要。
- データアナリストの力の発揮しどころは、事業/組織の全体像について関係者と議論しながら、全体像モデルを更新続ける、インタビューを元に課題を整理などを行う。数理モデルというよりは、ビジネスモデル(業務フロー)を元にコンサルや事業企画としてやる側面が強くなっていきそうに感じた。
メルカリのアナリストのスキルセット
松田 慎太郎さん ◆ 株式会社メルカリ / データアナリスト
www.slideshare.net
内容
- メルカリでのデータアナリストの仕事
- 松田さん自身は、Marketing/Growth/CSと広い関係者と仕事。
- メルカリのデータアナリストは、分析の考え方を考える事を大事にしている。
- データアナリストチームは、個々のPJ/Teamの中に入り込む分散体制。
- 目的を持ったもの(例:売上上げる!)をプロジェクトといい、各人はAnalystとして各PJにアサインされる。
- 意思決定者とコミュニケーションが多い。
- 分析テーマとしては、事前と事後、マクロとミクロの2軸で、事業計画、施策シミュレーション、主要指標モニタリング、施策効果分析などがある。(この整理は良かったので、UPされたらもう一度見たい。)メルカリのデータアナリストは”事前:何かをやる前の方針策定”に重きを置いている。
- 参考URL:https://speakerdeck.com/hik0107/simple-data-analytics-leads-impact
- 顧客セグメントは複雑にしすぎると報告者が理解しずらい、コミュニケーションツールと考えた方が良い。
- 結局、メルカリのアナリストのスキルセットとは?
- 評価項目とほぼイコール。
- 問題を探す力
- 問題を定義
- 定量化するスキル
- 伝える力
- 影響力
- 信頼感
- 評価項目とほぼイコール。
- 松田さんが考えるしばらく職にあぶれなさそうな、データアナリストとは?(他の職能との掛け合わせ)
所感
- データアナリスト概論を受講しているような体系化された内容。
- メルカリのようにデータアナリスト文化が進んだ企業に対して、多くの企業ではデータアナリスト像がまだ確定していないので、単純にメルカリの事例やフレームワークを持ち込むと、ギャップが生まれて機能は難しいだろうと感じた。自社のデータ分析スキルフェーズに応じて取り入れた方が良さそう。
スキルのコモディティ化の波を乗り切るには?
田中 祐介さん ◆ ヤフー株式会社 / データアナリスト
www.slideshare.net
内容
- 課題設定力以外はコモディティ化していく
- コモディティ化を避けるためには?
- プロダクト/サービスのゴールを残したまま、ゲームのルールを超えて考えられる、局所解を超えて考えられる。
- 自社のデータ分析に関して弱い部分を見つける。
- 上記を実現すべく、最新技術などの情報を幅広く集める。
所感
- 課題設定力以外はコモディティ化していくという表現がすごくしっくりきた。
- メルカリやヤフーなど、データ分析が強い企業では、ツールが使える<課題設定、ソフトスキルというような価値観になりつつある現状を理解できた。
勉強会のブログアウトプット、今回初めて取り組んでみたけど、書き漏らしたり間違って理解していることもあるので、この辺りは今後もアウトプットを続けながら改善したい。